寄稿・コラム
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海外在住者が知っておきたい親の老人ホーム入居までの流れと手続き

よこばたけあゆみ

海外在住中、日本にいる親の暮らしや体調の変化に不安を感じた経験はありませんか。特に認知症や介護の問題は、ある日突然、現実として目の前に現れます。しかし距離があるからこそ、「何から調べればいいのか分からない」「日本の介護制度や老人ホームの仕組みが分からない」と悩みを抱えがちです。

そこで本記事では、海外在住者が知っておくべき老人ホームへの入居の流れや、注意点を分かりやすく解説します。事前に知識を持つことは、いざという時のためにも非常に重要です。遠くにいても、今からできる備えを進めていきましょう。

※本記事は、海外在住者の老後・介護をサポートする一般社団法人Hearth(ハース)代表・よこばたけあやみ氏が、日刊サンで連載中のコラムに基づき、再構成したものです。

海外からでも日本の親の介護に備えることが重要
老人ホームへの入居準備

日本の高齢者介護の現場は、国の超高齢化によって日々変わり続けています。離れて暮らす海外在住者にとっても、介護保険の利用方法や施設探しの基本を知ることは大切です。

介護が必要になると「在宅介護」か「施設入居」のいずれかを選ばなければなりません。そして、どちらを選んだとしても、手続きや準備が必要です。海外からでもできることを把握しておくことで、いざという時に慌てることなく対応できます。

施設への申込から入居までに要する期間は約1~2か月

老人ホームは、申し込めばすぐ入居できると思われがちですが、実際には一定の期間が必要です。申込から契約して入居するまで1〜2か月程度かかるのが一般的で、老人ホームによっては入居までに1年以上かかる場合もあります。

海外在住者が日本で暮らす親の施設入居を検討する場合、一時帰国は2~3週間が限度のケースが多いため、帰国前に準備をスタートします。基本的な流れは以下の通りです。

海外在住者が親の施設入居を決定するまでの流れ

海外在住者の場合、帰国スケジュールの調整や、現地での見学日程の確保が必要になるため、想定より時間がかかる傾向があります。健康診断書や介護認定の状況によっては、入居審査が完了するまでさらに時間がかかるので、余裕をもった準備が必要です。

老人ホーム入居までの基本的な7ステップ

日本で老人ホームに入居する場合、まずは希望条件に合った施設を探すことから始めます。地域、サービス内容、料金体系などを調べて比較し、気になる施設は必ず見学しましょう。

情報収集して希望する施設をいくつか絞り込んだ後は、問い合わせから見学、申し込み、審査、体験入居、本契約といった流れで進めます。

老人ホーム入居までの流れ

海外在住者の場合、情報収集から入居手続きまでを自分や日本にいる家族だけで進めるのは容易ではありません。介護の専門家や紹介サービスをうまく活用し、プロの力を借りるのがおすすめです。

インターネット検索でも施設探しはできますが、すべての情報が信頼できるとは限りません。紹介会社が運営するサイトの中には、掲載数を優先するあまり、現場の実態を把握せずに情報を載せているケースもあります。

そのため、提示された情報を鵜呑みにせず、実際に施設へ足を運んで確認することが非常に重要です。紹介サービスに相談する際は、提示される情報の背景を汲み取り、信頼できる担当者かどうかをしっかり見極めた上で利用しましょう。

老人ホーム入居時のポイントと注意点

施設の見学や体験入居は、施設の雰囲気や実際の生活を知るための大切な機会です。パンフレットやWeb情報だけでは分からない「スタッフの対応」「入居者の表情」「日常の過ごし方」などを確認できるでしょう。

特に、親に認知症がある場合、環境への適応が大きなポイントになります。事前に施設を見学し「本人に合っているか」「他の入居者やスタッフと馴染めるか」などを見極めることが重要です。海外にいて見学に立ち会えない場合は、写真や動画、記録などを共有してもらいましょう。

施設見学や体験入居時には、以下のような点を重点的に確認してください。

老人ホーム選びのポイント
書類説明は必ず第三者の目で確認を

老人ホームへの入居時には「入居契約書」「重要事項説明書」「管理規定」など、複数の書類について説明を受け、契約へと進むのが一般的です。

なかでも重要事項説明書には、提供される介護・生活サービスの内容、職員の配置体制、医療連携の有無など、入居後の生活に直結する情報が詳しく記載されています。

利用料金に何が含まれているのか、入居一時金の返還条件、退去時の原状回復費用といったことは必ず事前に確認し、後々トラブルにならないよう注意が必要です。

有料老人ホーム契約書

老人ホームの契約書類は、内容が複雑で専門用語も多く用いられています。海外在住歴が長い方だと「日本語でも理解が難しい」と感じることは少なくありません。必ず書類を事前に共有してもらい、不明点は専門家に確認するなど、第三者の視点を入れることで安心して判断できるでしょう。

老人ホームへの入居は「専門家」との連携がカギ

親が高齢になり、介護や認知症の課題が表面化すると、誰もが不安や孤独感を抱くものです。「自分は何ができるだろう」「これからどう動くべきか」と悩むのは、当然といえます。

特に、遠距離介護に大きな負担を感じたとき、高齢の親に施設への入居を提案し、本人の納得を得るまでのプロセスは、家族にとって「大きな壁」となるケースが少なくありません。

「自宅で暮らしたい」と願う親の心に寄り添いつつ、この難関を乗り越えるには専門家の力が不可欠です。親の納得を得て入居へつなげることを「ファーストステージ」のゴールとし、各分野の専門家がチームで連携しながら進めることが、解決への近道になります。

日本にすぐ戻れない環境だからこそ、信頼できる専門家とつながることが、親のため、そして自分自身のためにも大切です。「サロンドハース」では個別の無料相談を行っているので、同じ悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

※この記事のオリジナル版は、日刊サン連載『日本の介護最新情報』に掲載されました。
※執筆:海外暮らしINFO/監修:一般社団法人Hearth(ハース)代表 よこばたけあやみ氏

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監修者
よこばたけあやみ
よこばたけあやみ
社)Hearth(ハース)代表理事。国際介護アナリスト。
(株)ベネッセスタイルケアで、老人ホームの立ち上げや広報を担当。老人ホームの運営・紹介会社の立ち上げ、介護と仕事の両立事業など、介護業界に20年以上携わる。 41歳の時に夫婦で世界一周し、11か国31都市で200超の高齢者施設を訪問・取材。海外在住日本人向けの「サロンドハース」を運営し、各団体・企業と連携して、日本の介護関連のお役立ち情報やサービスを提供。
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