寄稿・コラム
PR

海外在住者が知っておきたい親の住み替えと介護準備

よこばたけあゆみ

海外に住んでいると、日本にいる親の暮らしが見えにくく、不安を感じることがあるでしょう。特に親が高齢になると、階段や段差が多い実家での生活が、思わぬ転倒事故につながることもあります。

親の介護や認知症のリスクが気になり始めたとき、「住まいの見直し」は重要なテーマです。この記事では、日本で実際に増えている「戸建てからマンションへの住み替え事例」をもとに、海外在住の家族(子ども)が知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

この記事のポイント
  • 高齢の親にとって実家が危険になる理由
    • 日本の戸建て住宅は段差や階段が多い
    • 転倒事故が介護のきっかけになっている
    • 住まいの見直しが安全対策につながる
  • 実家売却と住み替えの進め方
    • 不動産査定から売却までに要する期間は、約2~3か月が目安
    • 引っ越しや家財整理などの準備も必要
    • 信頼できる専門家と一緒に進めることが重要
  • 海外在住者こそ専門家の活用を
    • 海外在住者にとって、実家を管理するのは負担が大きくなりやすい
    • 親の介護や住まいの問題は専門家の支援が重要

※本記事は、海外在住者の老後・介護をサポートする一般社団法人Hearth(ハース)代表・よこばたけあやみ氏が、日刊サンで連載中のコラムに基づき、再構成したものです。

高齢になると家の段差が負担になりやすい

日本では、多くの高齢者が長年住み慣れた戸建て住宅で暮らしていますが、年齢を重ねるにつれ、家の構造が思わぬ負担になるケースが少なくありません。

例えば、玄関までの階段、2階にある洗濯物干し場、段差の多い室内などは、高齢になると大きな負担になることがあります。特に注意したいのが「転倒」です。

要介護度別にみる介護が必要になった原因

高齢者が転倒すると骨折や入院につながり、その後に介護が必要になるケースが多いのが現状です。厚生労働省の調査でも、高齢者の介護が必要になった主な原因として、「骨折・転倒」は3番目に多いという結果が出ています。

日本では自宅での事故を防ぐため、段差の少ない住まいへの住み替えを検討する高齢者が増えています。海外在住の家族(子ども)にとっても、日本にいる親の暮らしの安全を守ることは安心につながるでしょう。

参考:厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況

実家からマンションへ住み替えた事例

Aさんのお母様は、80歳手前で長年暮らしてきた戸建て住宅からマンションへ住み替えました。お母様はご主人を亡くした後、一人暮らしを続けていましたが、年齢とともに階段の上り下りや外出が負担になってきたのです。

実家は高台にあり景色の良い場所でしたが、日常生活には不便な点も多くありました。買い物や通院に行くにも坂道を歩かなければならず、家の中でも階段の移動が必要です。

そこで一時帰国した娘さんが、駅に近いマンションでの暮らしを提案。実際にいくつかの物件を見学すると、段差のない室内や生活の便利さに魅力を感じ、お母様自身も前向きに住み替えを決断しました。

現在は、バリアフリーの設備を整えたマンションで暮らしています。海外在住の家族(子ども)にとって、親の日常生活の安全性が高まることは安心材料になるでしょう。

実家の売却と住み替えの進め方

戸建てからマンションへ住み替える場合、多くのケースで実家の売却資金を新しい住まいに活用します。ただし、この手続きにはいくつかの段階があり、想像以上に時間が必要です。

実家の売却 全体の流れ

一般的な流れは、まず不動産会社による査定を受け、売却価格の目安を確認します。その後、媒介契約を締結して売却活動をスタートし、買い手とのマッチング後は、売買契約の締結、物件の引き渡し、代金の受領という流れです。

スムーズに進めば約2~3か月程度ですが、場合によっては1年以上かかることもあります。

また、新しい住まいへの入居に伴う各種申請や家財整理、引っ越しなど、多くの手続きが同時に発生します。海外在住の場合、日本に頻繁に帰国できないケースが多いため、信頼できる専門家にスケジュール管理を任せることが重要です。

家族だけで抱え込まず専門家と進めることが重要

海外在住者の中には、親の介護や日本での生活について「自分が全部やらなければ」と感じてしまう方もいるでしょう。しかし、実際には住み替えや介護、実家の整理などをすべて家族だけで対応するのは大きな負担になります。

最近は、日本の介護や高齢者の住まい、相続、実家の処分などをワンストップでサポートする専門家も増えています。専門家と連携することで、遠距離でも親の暮らしを支えられるでしょう。

海外在住者は特に、信頼できる第三者のサポートを上手に活用することが大切です。親の安全な暮らしを守るためにも、早めに相談できる環境を整えておきましょう。

日本で暮らす親の介護問題は専門家に相談を

海外在住者にとって、日本にいる親の介護や住まいの問題は、突然現実になります。認知症の兆候や身体機能の低下など、気づいたときにはすぐ対応が必要になることもあります。だからこそ、問題が起きてからではなく、早めに専門家へ相談しておくことが重要です。

サロンドハースでは、海外在住者が抱える日本の親の介護、住まい、実家の整理などについて個別相談を行っています。遠距離での親の介護に不安を感じている方は、一人で悩まず、ぜひ専門家に相談してみてください。

※この記事のオリジナル版は、日刊サン連載『日本の介護最新情報 Vol.68』に掲載されました。
※執筆:海外暮らしINFO/監修:一般社団法人Hearth(ハース)代表 よこばたけあやみ氏

日本の介護で応援! サロンドハース
海外から日本の介護を始めませんか

海外在住日本人や遠隔介護中の方向けの日本の介護関連サービス

スペシャリストがワンストップで解決に導く!
日本の介護や実家の不動産、
相続などのお悩みは​サロンドハースに相談

そろそろ動こう!始めよう!高齢の親のこと

介護は事前準備でその後の対応が変わります。
事前に押さえておきたい7つのポイントを確認して、着実に準備を進めましょう。
事前チェックシート 無料プレゼント!

日本の介護で応援! サロンドハース
海外から親の介護を始めませんか

海外在住日本人や遠隔介護をしている方向けの日本の介護関連サービス

日本の介護や老人ホーム、実家の不動産の活用や空き家対策、相続など、あなたの困った!を各分野の専門家が解決に導きます

そろそろ動こう!始めよう!
高齢の親のこと

介護は事前準備でその後の対応が変わります。
事前に押さえておきたい7つのポイントを確認して、着実に準備を進めましょう。
事前チェックシート 無料プレゼント!

監修者
よこばたけあやみ
よこばたけあやみ
社)Hearth(ハース)代表理事。国際介護アナリスト。
(株)ベネッセスタイルケアで、老人ホームの立ち上げや広報を担当。老人ホームの運営・紹介会社の立ち上げ、介護と仕事の両立事業など、介護業界に20年以上携わる。 41歳の時に夫婦で世界一周し、11か国31都市で200超の高齢者施設を訪問・取材。海外在住日本人向けの「サロンドハース」を運営し、各団体・企業と連携して、日本の介護関連のお役立ち情報やサービスを提供。
記事URLをコピーしました