お知らせ

海外在留邦人の新型コロナ・ワクチン接種について

2021年8月1日から、日本に住民票のない海外在住者向けに、成田空港と羽田空港にてワクチン接種事業を行っています。何らかの理由により海外の居住先でのワクチン接種が難しく、日本での接種を検討している人向けに、予約から接種までの詳細をまとめました。詳細を事前によく確認のうえ、必要に応じてご対応ください。

接種対象者

今事業では、ファイザー製・アストラゼネカ製ワクチンの接種が可能です。ファイザー製ワクチンの接種を主とし、居住地にて1回目接種済み、もしくはアレルギーなどによりmRNAワクチンを接種できない人に限り、アストラゼネカ製ワクチンを接種できます。

ワクチン接種においては、次の条件を満たす人が対象です。

・日本国内に住民票を有していない人(転出届を提出済みの人)
・接種時点での年齢:ファイザー製は満12歳以上、AZ製は満18歳以上
・入国時の検査で陰性の人
※ 陽性となった場合、外出が認可されるまで接種不可

海外在住であっても日本国内に住所を残している人は、自治体による接種の対象となります。また、現時点で住民票を有していなくても、帰国して日本国内に転入届を提出する場合には、住民登録した自治体にて接種を行うのが原則です。1回目のみ空港で接種し、2回目を転入後の各自治体で接種することは認められません。

なお、ファイザー製・AZ製ともに、1回目だけ接種を受けることはできません。海外の居住地で1回目を接種をしている場合は、2回目の接種を受けられますが、1回目接種を示す書類が必要です。

原則として、2回目も1回目と同じメーカーのワクチンを接種しますが、医師から同一のワクチンを受けるのが困難と判断された場合は、この限りではありません。また海外の居住地にて、モデルナ製ワクチンを1回接種している場合は、特別な事情がない限りファイザー製ワクチンを接種することになります。

接種期間・場所・費用

ワクチン接種が受けられる期間は、2021年8月1日~2022年1月上旬の予定です。羽田空港第台3ターミナル会場、成田空港第1・2ターミナル会場にて、土日祝日を含め毎日10~13時および14~17時に実施しています。(AZ製ワクチンは、原則毎週水曜日のみ)

なお、到着当日に接種を希望する場合、フライト到着時刻の5時間後以降(午後到着の場合は翌日)から予約が可能です。到着日以外に接種を希望する場合、公共交通機関を使用せずに接種会場に来れるのであれば入国後14日以内でも予約できます。入国後15日以降を希望する場合は、特に制限はありません。

また、ワクチンの接種費用はかかりませんが、2回目接種を終えるまでの滞在費・国内移動費用などは本人の負担となります。滞在期間中、近隣の宿泊施設での待機を希望される場合は、観光庁が案内する各旅行サイトを活用してみるとよいでしょう。

ワクチン接種を希望する海外在留邦人向けの宿泊施設

予約方法について

指定のワクチン接種予約サイトにて事前予約が必要です。接種希望日の2か月前から約1週間前まで予約でき、当日の申込は受け付けていません。一度に2回分の予約をすることも可能です。

指定サイトでは接種前日まで予約をキャンセルでき、当日にキャンセルする場合は、以下のコールセンターにて受け付けています。

・日本国内:03-6633-3237(有料)
・海外:(+81)50-5806-2587(有料)

予約完了後は、予約番号とパスワードが記載されたメールが送信されます。予約日前に送られるリマインドメールにて、予約番号・予約日時・予約場所と、当日持参するものを確認してください。

海外在外邦人等向け予約サイト

到着から接種までの流れ

空港到着からワクチンの接種までの主な流れは次の通りです。

帰国前の滞在歴別実施フロー

海外での居住国、もしくは入国14日前に滞在歴がある国により、以下の通り実施されます。

変異株指定国・地域以外からの入国者 ・午前に到着:当日空港接種(到着予定時刻の5時間後以降)
・午後に到着:翌日以降接種
変異株指定国・地域からの入国者 ・変異株指定国(3日・6日待機):
指定宿泊施設にて待機 → 待機期間後、空港にて接種

・変異株指定国(10日待機):
指定宿泊施設にて巡回接種 or 待機期間後、空港にて接種

※ 巡回接種…医師が施設を週2回巡回して接種
帰国済み入国者 予約日時に空港にて接種

到着日に空港にて接種する場合は、検疫・入国手続・荷物の引き取り後、各自空港内で待機し、予約時間までに各会場に向かうようにしてください。

※ 水際強化措置に係る指定国・地域の最新情報はこちらから確認できます。

当日持参するもの

接種の際、受付にて以下の提示・確認が求められます。これ以外にも接種に必要な書類などがある場合は、各自で用意してください。

・予約日・予約会場・予約番号部分
※ リマインドメールのスクリーンショット画面、印刷可
・パスポート(原本)
・予診票(1回目・2回目それぞれ用意)
・接種記録書(1回目・2回目同一のもの)
・接種証明書(居住国で1回目を接種した場合。QRコード不可)

予診票と接種記録書は、それぞれ外務省のホームページからダウンロードし、事前に記入して持参しましょう。

接種記録書、接種証明書の発行

ワクチン接種後は、持参した接種記録書に、接種日・接種場所・接種したワクチンのメーカー・ワクチンのロット番号が記載されます。2回目接種時にも必要なため、大切に保管しておきましょう。

接種記録書以外に接種証明書が必要な場合は、接種証明書交付申請書を持参すれば、即日発行してもらえます。空港での証明書発行は当日のみ可能です。原則1人につき1通のみ発行され、紛失時やパスポートの更新時には再発行ができます。

後日、接種証明書が必要になった場合には、国内・海外問わず、郵送にて送付してもらえます。それぞれ以下の書類等を用意し、日本国内からは郵送にて、海外からはメールで申請してください。

なお海外から申請した場合、居住地を管轄する在外公館宛てに郵送されます。申請する際は、必要書類のスキャンデータを添付し、受け取りを希望する公館(大使館/総領事館)名も忘れずに記載しましょう。公館から連絡が届き次第、直接出向いて書類を受領してください。

<接種証明書発行に必要な書類>
・接種証明書交付申請書
・パスポートのコピー
・在留カード/特別永住者証明書のコピー(外国人のみ)
・申請者の身分証明書のコピー(請求者と申請者が異なる場合)
・切手付返信用封筒(日本国内から申請する場合)

副反応による健康被害について

ワクチン接種の副反応による健康被害が生じ、それが本事業に関連するものであると認められた場合には、予防接種健康被害救済制度が適用されます。

健康被害を受けた場合には、日本では厚生労働省、海外では居住地を管轄する在外公館に申請書を提出しましょう。必要な書類は状況によって異なるため、予防接種健康被害救済制度の概要を確認の上、申請してください。

参考:予防接種健康被害救済制度

まとめ

新型コロナウイルスワクチンの接種については、各国で対応が異なります。ワクチン接種を希望しているにもかかわらず、居住国での接種に何らかの懸念がある場合は、日本に一時帰国して接種を受けることも選択肢として検討するとよいでしょう。

<お問い合わせ先:外務省ワクチン接種コールセンター>
・日本国内:03-6633-3237(有料)
・海外:(+81)50-5806-2587(有料)
※ 日本語:月~日曜 8時~20時/英語:月~金曜 9時~18時(日本時間)
・メールアドレス:mofa-vaccine-QA@asiahs.com
・Skype ID:mofa-vaccine-QA@asiahs.com
・Skype Out:050-5806-2587

参考:日本での新型コロナウイルス・ワクチン接種を希望する海外在留邦人等へのお知らせ